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 略歴 江橋正彦(えばし・まさひこ) 特定非営利活動法人JUNKO Association理事長、 明治学院大学国際学部教授、大洗大使。 1943年茨城県大洗町生まれ。早稲田大学法学部卒。 ヘキスト・ジャパンを経て、1969年ジェトロ (日本貿易振興機構)入会。中国、ベトナム経済の 調査研究に従事。その後、ジェトロ・マニラ勤務。 国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP) のコンサルタント、在フィリピン日本大使館 (外務省専門調査員)などを経て1987年から現職。 1991年から1年間ニュージーランド経済研究所 (ウェリントン)客員研究員。 2000~2002年まで明治学院大学国際学部学部長を務める。専門は、アジア経済、開発経済。 JICA(国際協力機構)の知的支援 「対ベトナム市場経済化支援プロジェクト (1995-2000)」 「対ミャンマー経済構造調整支援プロジェクト (2000-2003)」に参加。 (著書) “Role of China in the Economic Interdependence of ASEAN and the Pacific”, UN・ESCAP, 1982 『東南アジアの経済』(共著、弘文堂, 1991) 『21世紀のベトナム』(編著、ジェトロ, 1998) 『キンニュン失脚後のミャンマー情勢』(SPF, 2006年) “Deepening BIMSTEC-Japan Economic Relations: Task Ahead”, CSIRD, India, 2006 など
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~ジュンコからの贈り物~
“JUNKO Association” は、1993年12月、交通事故で亡くなった高橋淳子さんの「熱い想い」から誕生した。 淳子さんは東南アジア経済を学ぶ私のゼミの3年生のときに、ゼミの課題の調査のためベトナムを旅し、学校に行けない多くの子どもたちと接して心を痛め、「この旅の中で、自分の将来を途上国の恵まれない子どもたちの教育支援にささげる決心をした」とその覚悟を私に提出したレポートに書いた。しかし、その2ヵ月後、淳子さんは帰らぬ人となった。彼女の遺志を継ごうと、ご両親がベトナム中部の貧しい村に2階建て8教室・体育館付の校舎を寄付、その学校は村の人々により「ジュンコ・スクール(Truong JUNKO)」と名付けられた。1995年、その学校やベトナムの子どもたちを支援しようと、私のゼミ生たちを中心に明治学院大学内にJUNKO Associationが誕生し、その後、メンバーは大学内の他学部の学生たちや卒業生にも広がった。
また、ヤンゴン近郊レパダンの小中高一貫校の老朽校舎の一部建替えを支援したのをきっかけに、2002年から活動拠点をミャンマーにも広げた。2008年5月のミャンマーのサイクロン被災に際しては、サイクロンで破壊されたヤンゴン近郊の僧院学校の5教室を建替えるなどの緊急支援も行った。
現在の活動は主に、校舎建設、家計の苦しい生徒への助成金支給、図書・パソコンなどの機材供与、文化交流のほか、活動資金を稼ぐため、ベトナム・ミャンマーの雑貨を買い付けて国内で販売(ネット販売を含む)する事業も行っている。また、写真展やチャリティコンサートなどの日本国内での活動紹介も重要な行事だ。この活動を通じて、学生たちは自分の世界を広げ、コミュニケーション力を磨き、ビジネス活動などを通して貿易の実務や企業家精神を学んでいる。とくに、NPOになってから社会的責任も一層重くなり、会計、事業計画などNPOのマネジメントに学生たちもこれまで以上の努力を強いられ、大きく成長している。
ベトナムやミャンマーの経済を研究する私にとっても、これまで両国から学ぶ一方で、何のお役にも立てなかったが、JUNKO Associationのおかげで、両国に多少の恩返しが可能となった。その意味でも、JUNKO Associationは「淳子さんからの我々への贈り物」だと思っている。
2009年8月現在、会員は学生58名、OBOGの社会人27名の計85名で、2007年11月に法人格(NPO)を取得した。毎年、卒業し社会人になった会員も増加しつつあるが、実際の事業活動の主体は学生たちが中心で、社会人の主な役割は、それを側面から支え、組織としての継続性を確保することだ。
今後、認定NPO法人を取得して財政基盤を強化し、信頼性を高め、活動領域をさらに拡大する計画だ。夢のようだが、ベトナム、ミャンマー、カンボジア、ラオスなど東南アジアの後発国のスモール・ビジネス・プロジェクト(食品加工、雑貨製造、幼稚園、診療所など)への信用供与(マイクロクレジット)や資本参加を行い、その収益を学校建設、孤児院支援、奨学金などに当てる事業にもチャレンジしたいと思っている。もちろん、学生だけではそのような事業は難しい。そのため、技術や知識、経験をもつ定年後の元気なシルバーの方々の協力を得たいと考えている。
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